『特別養子縁組という選択』制度の概要を図解で解説
私は子どもを産むことはできないけど子育てがしたい!親になりたい!と思ったのが発端で養育里親や特別養子縁組について知りました。
動機は人それぞれですが、子育て、親になるということには、産む以外にも選択肢があります。その一つが特別養子縁組という選択。
親がいないまたは特別な理由で親と暮らせない子どもたちが日本にもたくさんいます。
そんな子ども達を養子として迎え、家族として生活する。そんな制度が特別養子縁組制度。
今回は特別養子縁組制度の概要についてご紹介したいと思います。
1.そもそも特別養子縁組制度ってなに?
親を必要としている子どもを家族として家庭に迎え、自分の子どもとして育てる制度を
「特別養子縁組制度」という。
子どもが生涯にわたり、安定した家庭生活を送るための制度。
2.普通養子縁組と特別養子縁の違いは?
法的な親子関係を成立させる制度である点は同じ!
養子になっても実親との親族関係は残る。
戸籍上、養親と養子の続柄は「養子」、「養女」
年齢制限など条件は特になく両者の同意のみ
目的は「家」の後継・存続や相続関連のため
養子になると実親との親子関係が終了する。
戸籍上、養親と養子の続柄は「長男」、「長女」
別途記載の通り条件がある
目的は子どもの福祉、利益を図るため
3.図解!大まかな制度の流れ
次に、児童相談所や児童養護施設・乳児院、家庭裁判所などとの関係性や
特別養子縁組が成立するまでのお子さんが過ごしている場所などを図解で解説します。
4.子どもの権利
児童相談所および児童養護施設にいる間、子どもとっての最大の利益を考えるのは児童相談所さんのお仕事です。
ただ、親権は実親さんにあるため予防接種などの時には実親さんの承認が必要。
これは試験養育期間中や『養育里親』も同じで、親権は実親さんにあります。
子どものために当人名義の口座を作ってあげたり、予防接種、保険などは実親さんの承認や委託が必要となるため、実質は養子縁組が成立してから手続きを開始する方がほとんどです。
4.まとめ
いかがでしょう?子どもたちが新しいお父さんお母さんに出会うまで
たくさんのことを経験、生活場所が点々としていたことがわかったかと思います。
養親は民間機関や児童相談所に電話、研修を受けて修了、委託待機中に
子ども達は、実親の家から場合によっては2~3か所住む場所を変えながら
養親に出会える日を待っているかもしれません。